今週のお題「人生に影響を与えた1冊」
今週のお題「人生に影響を与えた1冊」
私は小学生のとき、図書館で本の虫になっていました。
もちろん友だちと遊ぶことも楽しかったのですが、物語を読みふけって空想に浸る時間はそれにも増して幸せでした。
『ダレン・シャン』や『サークル・オブ・マジック』、『セブンスタワー』、『ローワン』、『デルトラ・クエスト』、『バーティミアス』、『レイチェルと魔導士の誓い』等々、カタカナだらけのタイトルを見るだけでワクワクしたのを覚えています。
小学校高学年になってくると、今でもそうなのですが、作者買いをするようになります。
国内外問わず、お小遣いをほとんど費やして本を集めました。
大学入学の際の転居にあたり、その大半は売ってしまいました。
売らなかったものの中で、特に入手に時間がかかった1冊。
それが私の人生に大きな影響を与えた『狐笛のかなた』です。
図書館で一度借りて読んで、手元に置いておきたいとお財布を手に取ったはいいもののタイトルをド忘れしてしまったので、本屋さんで片っ端からあらすじを読んで探し、レジに持っていったらお金が足りず、次のお小遣いを待っていたら売れてしまい、なんやかんやで買うまでに6年ほどかかりました。
当時、本の取り置きや取り寄せができると知らなかった私は、次の入荷はまだかと田舎の小さい本屋さんの【作者名・う】の前で地団駄を踏みました。
この『狐笛のかなた』の感想を一言で極端に表すならば、一途な野火にキュンキュンする!!!です。
注目していただきたいのは「一途」というところ。
この年にもなってこんなことを言うのは本当に恥ずかしいのですが、恋愛に夢を見ているのでプラトニックな愛だの恋だの後ろめたいことが何もないキラキラした純情が堪らなく好きです。
1つ前の記事で「小説家になろう」に投稿していると書きましたが、お話を書いてみたいと思ったきっかけの1つでもありますし、恋愛物を書くにあたっては目標というか憧れというか、そんなかんじで大好きな1冊です。
幼いころ小説は読むだけで満足していたのですが、私もいつか、自分もそうだったように、人の心を揺さぶる物語が書きたいと『狐笛のかなた』を読んで思いました。こんなひたむきな恋がしてみたいとも思いました。
なんか乙女チックなかんじになってしまいましたが、以上です。